KOTOWARI Partners

整骨院・接骨院向けGoogleマップ運用

整骨院のMEO対策で最初に確認する10項目

「近隣院はGoogleマップに表示されるのに、自院は見つけてもらえない」

「投稿や口コミを増やす前に、何を直すべきか知りたい」

「柔整広告のルールに配慮して運用したい」

すぐに投稿回数や口コミ数を増やす前に、Googleビジネスプロフィールの基本設定を確認しましょう。管理権限、重複、院名、カテゴリに問題がある状態では、運用を重ねても成果につながりにくいためです。

整骨院のGoogleマップ集客では、Googleのルールだけでなく、柔道整復師法や2025年2月18日に公表された「あはき・柔整広告ガイドライン」にも配慮が必要です。本記事では、最初に確認する10項目を優先順に整理します。

執筆:KOTOWARI Partners 代表 富樫 最終更新:

INDEX

目次

  1. 順位を決める3つの要素
  2. オーナー確認と管理権限
  3. 重複プロフィール
  4. ビジネス名
  5. カテゴリ
  6. 住所・電話・受付時間・サイト
  7. 説明文と広告表現
  8. 写真
  9. 口コミの依頼方法
  10. 口コミ返信
  11. パフォーマンスデータ
  12. 投稿・効果・業者選び
  13. 全項目チェックリスト
  14. まとめ
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前提:Googleマップの順位を決める3つの要素

整骨院を中心に関連性・距離・知名度の3要素を確認するイメージ

Googleは、ローカル検索結果の順位が主に次の3要素に基づいて決まると説明しています。

  • 関連性:検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い
  • 距離:検索しているユーザーから店舗までの距離
  • 知名度:ビジネスがどれだけ広く知られているか

Googleは、プロフィール情報を正確かつ充実させることで関連性を高められるとしています。また、知名度にはウェブ上の情報やリンク、口コミ数、評価などが関係します。

距離は、院を移転しない限り直接変更できません。整骨院側が取り組めるのは、情報を正しく改善して関連性を高め、口コミや公式サイトも含めて知名度を積み上げることです。

ローカル検索のアルゴリズムの詳細は公開されていません。特定の設定だけで必ず1位になる方法はない前提で運用します。

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オーナー確認と管理権限が適切か

整骨院のオーナーと担当者が管理権限や引き継ぎ書類を確認する様子

最初に確認するのは、Googleビジネスプロフィールのオーナー確認です。確認が完了していなければ、院側が正式な管理者として情報を管理できず、口コミ返信などにも制限が生じます。

  • オーナー確認が完了している
  • 院長または院の正式なGoogleアカウントがメインオーナーになっている
  • 退職者や過去の業者がメインオーナーになっていない
  • ログイン情報と復旧手段を院内で管理できている
  • 外部業者には必要な範囲の権限だけを付与している

MEO業者のアカウントだけがオーナーになっている状態は避けます。契約終了時に、院側でプロフィールを管理できなくなる危険があるためです。

以前の担当者が管理しており、ログイン方法が分からない場合

新しいプロフィールを作らず、既存プロフィールから所有権をリクエストします。安易な作り直しは、重複プロフィールの原因になります。

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重複プロフィールが存在していないか

現在の整骨院情報と重複・移転前プロフィールを整理するイメージ

Googleでは、原則として1つのビジネスにつき1つのプロフィールを作成します。同じ院のプロフィールが複数あると、利用者を混乱させ、重複と判断されたプロフィールが検索やマップに表示されなくなる場合があります。

院名、院名と住所、電話番号、旧院名、旧住所をGoogleマップで検索し、同じ所在地に似たプロフィールがないか確認します。

  • 開業時に複数の担当者が作成していないか
  • 移転時や院名変更時に作り直していないか
  • 以前の院長が作成したプロフィールが残っていないか
  • 「整骨院」と「接骨院」で別々に登録していないか

重複が見つかった場合は、口コミや所有権の状態を確認せずに削除しないでください。Googleの手順に沿って、アクセスのリクエスト、統合の提案、修正を行います。

移転した場合

同じ事業が移転しただけなら、原則として既存プロフィールの住所を変更します。新しいプロフィールを作ると、口コミや運用履歴が分散する可能性があります。

3

ビジネス名が実際の院名と一致しているか

整骨院の看板・公式書類・プロフィールで院名を一致させる確認

プロフィールの名称には、看板、公式サイト、名刺などで実際に使用している院名を登録します。

不適切な例:腰痛・肩こり専門|駅徒歩3分の○○整骨院

正式名称に含まれない症状名、地域名、最寄り駅、サービス内容などを順位目的で付け加えるのは適切ではありません。Googleは、不要な情報を追加するとプロフィールが停止される場合があると説明しています。

情報入力する場所
住所・地域住所欄
受付時間営業時間欄
業態カテゴリ欄
駐車場属性・説明文・写真
施術内容サービス・説明文
最寄り駅からの道順公式サイト・写真・投稿

看板にも地域名が入っている場合

地域名を含む名称が実際の看板、公式サイト、名刺などで一貫して使用されている場合は、実際の名称として扱える可能性があります。GBPだけに追加する運用は避けてください。

4

カテゴリが自院の中心業務と一致しているか

整骨院の中心業務に合うカテゴリを実際の施術内容から選ぶイメージ

カテゴリは、Googleが「どのようなビジネスなのか」を理解するための情報です。メインカテゴリには、自院の中心業務を最も具体的に表すカテゴリを設定します。

Googleは、カテゴリをキーワードのように大量に追加するのではなく、中核事業に該当するものをできるだけ少なく選ぶよう案内しています。

  • メインカテゴリが中心業務を表しているか
  • 実際には提供していない業態を設定していないか
  • 併設サービスと別事業者のサービスを混同していないか
  • キーワード目的だけでカテゴリを追加していないか
  • 現在の管理画面に、より具体的なカテゴリがないか

鍼灸施術を実際に併設している場合などは、院の運営実態に応じて追加カテゴリを検討します。同じ建物内に別事業者の鍼灸院やパーソナルジムがあるだけなら、そのカテゴリを自院のプロフィールへ追加しません。

競合院と同じカテゴリにすればよいか

競合調査は参考になりますが、競合の設定が正しいとは限りません。自院が実際に提供している中心業務を基準に判断します。

5

住所・電話番号・受付時間・ウェブサイトが正確か

公式サイトと整骨院プロフィールの住所・受付時間・電話情報を一致させる確認

院名、住所、電話番号などが間違っていると、検索順位以前に患者を正しく案内できません。Googleは、住所、電話番号、業種、営業時間などを最新に保つことを推奨しています。

  • 住所、地図上のピン、建物名、階数、部屋番号が正しい
  • 電話番号が現在もつながり、その院へ直接つながる
  • ウェブサイトが該当院のページになっている
  • 平日、土日、昼休み、受付終了時間が反映されている
  • 駐車場の場所が分かる
  • 移転前の住所や旧電話番号が残っていない

GBP、公式サイト、SNS、ポータルサイトで、名称・住所・電話番号が矛盾していないかも確認します。軽微な表記差だけで別店舗になるとは断定できませんが、利用者が迷わないよう可能な範囲で統一します。

祝日や臨時変更は「特別営業時間」で設定する

祝日、年末年始、研修日などで受付時間が変わる場合は、通常の営業時間を変更せず「特別営業時間」を設定します。Googleは、連続して最長6日間の一時休業にも特別営業時間を使うよう案内しています。7日以上は「臨時休業」の設定対象です。

医療機関と紛らわしい表現施術所で使う表現例
診療時間施術時間・受付時間
休診日休業日・休療日
初診初回・初検
往診訪問施術・出張施術

表現の適否は掲出場所や内容によって異なります。所在地を管轄する自治体の案内も確認してください。

6

説明文やサービス項目に不適切な表現がないか

整骨院の説明文や広告表現を公式ガイドラインと照合する様子

Googleの説明欄には、提供サービス、事業の使命、沿革など、利用者に役立つ情報を記載します。過度なキャンペーン表現、特別料金の強調、リンクの掲載などは認められていません。

通常のウェブサイトとGBPの考え方

厚生労働省の「あはき・柔整広告ガイドライン」では、利用者が自ら検索して閲覧する通常のウェブサイトは原則として広告とみなさない一方、虚偽・誇大、客観的に証明できない内容、比較優良、不安を過度にあおる表現などは掲載すべきでないと整理されています。

GBPは検索結果やマップ上で広く表示されます。掲載方法や内容によっては、ガイドラインが示す「誘引性・特定性・認知性」を満たし、広告と判断される可能性があります。これはガイドラインの判断基準からの推論であり、個別判断は自治体等へ確認が必要です。

避けるべき表現

  • 必ず治ります、完治させます、絶対に安全です
  • 一回で改善します、根本治療
  • 地域No.1、県内唯一、他院より高い技術
  • どこに行っても治らなかった方へ、ゴッドハンド
  • 放置すると危険です、今すぐ来院してください

説明文に記載する内容

主観的な評価ではなく、正式名称、資格、所在地、受付時間、予約方法、駐車場、設備、費用、利用時の注意点など、確認可能な事実を中心にします。

○○整骨院は、○○駅から徒歩○分の場所にある施術所です。国家資格を保有する柔道整復師が対応しています。予約優先制で、平日は○時まで受け付けています。院前に駐車場を○台分用意しています。

実際の設備や運営内容に合わせて調整し、事実ではない情報は記載しません。自費施術を案内する場合は、施術内容、通常必要な費用、主なリスクなど、利用者の判断に必要な情報も公式サイトで分かるようにします。

7

来院判断に必要な写真がそろっているか

整骨院の外観・院内・担当者など来院判断に必要な写真を整理するイメージ

写真は、単に枚数を増やせば順位が上がるものではありません。Googleは、業種に合った写真が利用者の判断材料になり、ビジネスを目立たせるのに役立つと説明しています。

  1. 建物全体が分かる外観
  2. 道路や交差点から見た外観
  3. 入口と看板
  4. 受付と待合スペース
  5. 施術スペースと院内設備
  6. スタッフ
  7. 駐車場
  8. 駅や主要道路からの道順

「20枚以上」「毎週必ず追加」など、Googleが公開していない数字を絶対的な基準にする必要はありません。患者が建物、駐車場、院内、担当者、設備を事前に確認できることが重要です。

看板、内装、スタッフが変わった場合は、現在の状態が分かる写真を追加します。患者や第三者が写る場合は、本人を特定できる可能性も考え、撮影と掲載について事前に明確な同意を得てください。

スマートフォンで撮影してもよいか

明るさ、水平、ピントを確保できていれば使用できます。高価な機材より、現在の院内や場所が正確に伝わることを優先します。

8

口コミの依頼方法がポリシーに沿っているか

来院者へ特典や選別なしで公平に口コミを依頼する整骨院受付

Google口コミは、依頼すること自体は禁止されていません。口コミ依頼用のリンクやQRコードを利用者に共有できます。ただし、依頼方法には明確なルールがあります。

禁止されている依頼方法

  • 口コミ投稿と引き換えに割引、粗品、ポイントを提供する
  • 星5や好意的な内容を条件にする
  • 低評価を書きそうな人には依頼しない
  • 院内で投稿完了まで確認する、投稿を強く求める
  • 特定のキーワードやスタッフ名を書かせる
  • 低評価の修正・削除と引き換えに返金や特典を提供する

Googleは、割引、無料商品、サービスなどの特典と引き換えに口コミを投稿・修正・削除させる行為を禁止しています。否定的な口コミを抑止したり、高評価を書きそうな利用者だけに依頼したりする行為も認めていません。

景品表示法のステマ規制との違い

消費者庁は、口コミの内容を指定せず、口コミ投稿を条件に通常程度の割引を行うだけなら、通常はステマ告示上の「事業者の表示」に当たらないと説明しています。一方、「星5」「おすすめ」といった内容を条件にすると、事業者が表示内容を決めたと判断される可能性があります。

ただし、ステマ告示に直ちに違反しない場合でも、特典付きのGoogle口コミはGoogleのポリシー違反です。Google口コミは対価や特典を付けず、率直な体験を任意で投稿してもらう運用に統一します。

口コミ依頼の例文

本日はご利用いただき、ありがとうございました。よろしければ、Googleで率直なご感想をお寄せいただけますと、今後の院づくりの参考になります。こちらのQRコードから任意で投稿できます。

「高評価をお願いします」「○○について書いてください」と誘導しません。依頼対象も、満足度によって選別しない運用が必要です。

9

口コミ返信で個人情報や効果を断定していないか

患者情報を保護しながら良い口コミ・低評価・未確認口コミへ丁寧に返信する様子

口コミ返信は、投稿した本人だけでなく、これから院を比較する人にも読まれます。簡潔で関連性のある返信を行い、個人情報と施術効果の表現に注意します。

公開の返信に書かない情報

  • 本人が書いていない症状名、けが、病歴
  • 通院回数、来院日、施術内容の詳細
  • 家族構成、勤務先、他院への通院歴
  • 「必ず良くなります」などの効果保証

良い口コミへの返信例

このたびはご感想をお寄せいただき、ありがとうございます。院内での説明や対応について評価していただき、スタッフ一同励みになります。今後も安心してご利用いただける環境づくりに努めてまいります。

低評価への返信例

このたびは、ご期待に沿えず申し訳ございません。いただいたご意見を確認し、受付時のご案内と対応方法を見直します。個別の状況を確認したいため、お手数ですが院まで直接ご連絡ください。

利用状況を確認できない口コミへの返信例

ご投稿ありがとうございます。公開されている情報だけではご利用状況を確認できませんでした。個人情報を含む内容について公開の場で回答することは控えますので、詳細確認のため院まで直接ご連絡ください。

感情的な反論や、患者しか知らない情報を使った反証は避けます。実体験に基づかない、スパム、嫌がらせなど、Googleのポリシー違反が疑われる場合は、公式手順から報告します。

10

パフォーマンスデータを毎月確認しているか

整骨院の検索表示からサイト訪問・電話・経路・問い合わせまでを確認する流れ

MEO対策は、順位だけで判断しません。検索順位は検索場所、端末、時間帯、競合状況などでも変動します。Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスでは、閲覧数、検索語句、電話、ウェブサイトクリック、ルート検索などを確認できます。

指標確認する内容
表示・閲覧プロフィールを見た利用者の推移
検索語句どのような検索で表示されたか
電話電話ボタンのクリック推移
ウェブサイト公式サイトへの移動推移
ルート検索来院意欲の高い行動の推移

表示数だけ増えて電話やサイトクリックが増えない場合、見られていても来院候補として選ばれていない可能性があります。写真、説明文、口コミ、料金案内、予約導線を見直します。

逆に順位が大きく変わらなくても、電話やルート検索が増えているなら、集客面では前進している可能性があります。最終的には電話、LINE、予約フォーム、ルート検索、初回来院など、事業成果につながる行動で判断します。

+

補足:投稿・効果が出る期間・MEO業者の見方

整骨院の情報発信・中長期の改善・過度な営業トークを分けて考えるイメージ

投稿は順位対策ではなく情報発信として使う

Googleビジネスプロフィールでは、最新情報、イベント、特典などを投稿できます。ただしGoogleは「週1回投稿すれば順位が上がる」「投稿にキーワードを入れれば関連性が上がる」と公表していません。

祝日の受付時間、休業日、駐車場、院内設備、予約方法、公式サイトの記事など、利用者に現在の情報を伝えるために使います。更新回数そのものを目的にしません。

MEO対策の効果が出るまでの期間

一律には断定できません。現在のプロフィール、競合、開業年数、口コミ、公式サイト、地域、検索者との距離などで変わります。修正前後を同じ条件で継続的に比較し、表示と行動の変化を確認します。

注意すべき営業トーク

  • 1週間で必ず1位にする
  • Googleと特別な関係がある
  • 費用を払えば順位を直接操作できる
  • 口コミを大量に増やす
  • 院名にキーワードを入れれば問題ない
  • 契約中は院側へ所有権を渡せない

Googleは、第三者事業者が特別な方法で検索順位を保証したり、直接操作したりすることはできないと案内しています。契約前に、院側が所有権を保持すること、作業範囲、解約条件、レポート指標を確認します。

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整骨院のMEO対策チェックリスト

整骨院の店舗情報・安全性・写真・計測項目を確認するMEOチェックリスト

管理画面と公開プロフィールを開き、上から順に確認してください。

管理状態

重複・ビジネス名・カテゴリ

基本情報

説明文・写真

口コミ・返信

データ確認

→

まとめ:投稿や口コミを増やす前に土台を改善する

整骨院の運営者・場所・受付時間・サービス・根拠資料を確認して土台を整える様子

整骨院のMEO対策では、投稿回数や口コミ数に目が向きがちです。しかし、最初に確認すべきなのは次の順番です。

  1. オーナー確認と管理権限
  2. 重複プロフィール
  3. ビジネス名
  4. カテゴリ
  5. 住所・電話・受付時間・ウェブサイト
  6. 説明文と広告表現
  7. 写真
  8. 口コミの依頼方法
  9. 口コミ返信
  10. パフォーマンスデータ

土台に問題がある状態で写真や投稿を増やしても効率的ではありません。まず、Googleのガイドラインに沿い、患者が迷わず院を比較・選択できる状態かを確認してください。

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現状分析ミーティング|整骨院MEOの10項目を診断する

投稿や口コミ数を増やす前に、プロフィールの土台、広告表現、来院判断に必要な情報を点検します。

管理と情報

所有権、重複、院名、カテゴリ、住所、電話、受付時間、サイトを確認します。

患者向け情報

施術・料金・写真・アクセス・口コミ返信が事実に沿っているか確認します。

計測

表示、電話、ルート、サイト遷移、予約・問い合わせを月次で追えるか確認します。

現在の運用状況を確認し、改善余地や優先順位をお伝えします。

柔整広告の注意点も踏まえ、先に修正すべき情報と継続運用項目を分けます。